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防衛における衛星通信

新たな防衛力のあり方に向けた貢献への願い

いま、時代は変化の局面にあります。世界各地で地域紛争が頻発し、地球規模の環境破壊は年々深刻化の様相を呈しています。我が国も決して例外ではありません。加えて、我が国は世界有数の自然災害多発地帯に位置し、毎年のように大規模な災害が発生しています。こうした状況の中で日々の安全・安心を守る自衛隊に対する国民からの期待はかつてないほどに高まっています。一方、自衛隊においては、目まぐるしく変わる安全保障環境や多様化する活動領域に対し、迅速かつ的確、さらに統合的な部隊運用が求められており、今後C4ISR(*)の能力を一層向上させる必要性が防衛白書等の記述からも窺えます。私たち株式会社エム・シー・シーは、衛星通信の側面からそのような能力の向上に貢献したいと願っています。

C4ISR:Command & Control, Communication, Computer, Intelligence, Surveillance, Reconnaissance
(指揮・統制・通信・コンピューター・情報・監視・偵察)

衛星通信には地上事態の影響を受けない高い信頼性があります。

株式会社エム・シー・シーは長年にわたり、我が国の防衛省・自衛隊に衛星通信回線を提供しています。通信に使われる衛星は赤道上高度36,000kmの彼方から静かに地球を見つめており、地上で紛争、災害、事故などのさまざまな事態が発生しても影響を受けにくく、つねに安定した通信回線を提供する能力を持っています。さらに、遠く洋上に浮かぶ護衛艦、海外で活動する自衛隊にも高品質な通信回線の提供が可能です。地表空間の制約を受けない衛星通信の特性は正に広域移動体通信に適しており、諸外国でも防衛通信の要として広く利用されています。とくに近年のNCW(**)化の流れを受けて重要性は高まる一方です。私たちは24時間365日休むことなく衛星中継器の状態を監視し、異常があれば速やかに対応する態勢を整えています。高品質で安定した衛星通信回線を常時提供し、国家安全保障に貢献することが私たちの願いです。

NCW : 情報通信ネットワークを中心に据えた戦闘

復元力のある衛星通信ネットワークを目指して

衛星通信は地上事態の影響を受けにくいと述べましたが、近年、地上から衛星を狙った攻撃が主に海外で発生していることも事実です。静止衛星を物理的に攻撃するには高度な技術と莫大な費用が必要となりますが、地上から高出力の電波を衛星に向けて照射し、通信を妨害する行為は比較的安価な装置で実現できることから、増加の傾向にあります。このため、通信衛星も攻撃から身を守る能力が求められようになってきています。衛星の位置を小刻みに移動させたり、妨害波源を特定して到来方向を不感としたりするなど、各種の対策が検討されています。私たちも国家安全保障に資するべく、より高性能の衛星の追求や各種衛星防護技術の研究を通して、抗堪性の高い復元力のある衛星通信網の構築・運用に寄与して参ります。

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